演奏曲目と解説
コンサートの写真

山歌調(さんかちょう)       王 霄峰 作曲
もののけ姫           久石 譲 作曲
空山鳥語(くうさんちょうご)   劉 天華 作曲
協和発酵CM音楽シリーズ    王 霄峰 作曲
      亀さん
      孫悟空
      朱鷺の唄    
G線上のアリア       バッハ 作曲
雨降りお月さん       中山晋平 作曲
荒城の月          滝廉太郎 作曲
光明行(こうみょうこう)    劉 天華 作曲
つばさ           王 霄峰 作曲
燭影揺紅(しょくえいようこう) 劉 天華 作曲


曲目解説(皆さんご存知の曲と私の作曲した曲の一部には、解説を付けていません。
当日お話ししながら進めて行こうと思っています)

山歌調(さんかちょう)       王 霄峰 作曲
中国の南方、山に住む少数民族がある。彼らは歌をよく歌う習慣を持っている。農作
に、歩くときに、市場に行くとき、ご飯の支度をするときなど様々な場面で歌う。こ
の曲では、ある村に住む娘は、竹籠に野菜をいっぱい入れて、山道を歩きながら、山
向こうに住む好青年に思いを寄せている気持ちを歌に託して歌っている様子を描いて
いる。

もののけ姫           久石 譲 作曲

空山鳥語(くうさんちょうご)   劉 天華 作曲
唐の時代に、杜甫の詩「鹿柴」に「空山不見人、但聞人語声」というくだりがある。
人の姿こそ見えないが、どこからでもなく人の声が山に伝って聞こえてくる様子を描
いている。この曲では、その山奥にたくさんの鳥との出会いを描いている。

協和発酵CM音楽シリーズ    王 霄峰 作曲
      亀さん
      孫悟空
      朱鷺の唄    

G線上のアリア       バッハ 作曲

雨降りお月さん       中山晋平 作曲

荒城の月          滝廉太郎 作曲
私は、はじめてこの曲を知ったのは、日本に来てまだ、四ヶ月ぐらいしか経っていな
い時期で、日本語は分からなかったが、曲の旋律はとても印象深いものだった。いつ
か、北京に帰って、万里の長城を登ったとき、この曲のことを思い出して、一緒に
いった友人に歌ったことがある。

光明行(こうみょうこう)    劉 天華 作曲
中国の音楽には元気がなく、時代遅れと言った評論に対して、劉 天華がこの曲を
作って反論している。中に西洋的な転調法や、行進曲のようなリズムを取り入れてい
る。

つばさ           王 霄峰 作曲

燭影揺紅(しょくえいようこう) 劉 天華 作曲
劉 天華が書いた最後の作品である。曲の初めは、非常に西洋的な旋律とリズムで始
まり、盛大な舞踏会を描いている。綺麗に着飾った紳士や淑女が一堂に集まり、華麗
な踊りを披露している場面。やがって、会が終わって、誰もホールから消えていなく
なっていた。それまで賑やかな雰囲気と変わって、静かなホールだけが残っている。
そこに、一本の赤い蝋燭が人々の去った後も、尚燃え続けている。我が身を燃やしな
がら周りに温もりと明かりをもたらしている。曲の最後では、その蝋燭が消えていく
ざまを描いている。